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高齢者が掃除できなくなる原因とは?実家をきれいに保つポイントも解説

2023年12月4日

高齢者が掃除できなくなる原因とは

「帰省する度に、実家が前より散らかっていくようで気になる……」

「おばあちゃんの家は汚いからと、孫が実家に行きたがらない……」

高齢の親と離れて暮らしている方は、実家の状態についてこのようにお悩みではありませんか。

高齢になると、さまざまな理由から掃除が苦手になる方が多い傾向にあります。親の意見を尊重しつつ、自分が使っていた部屋や水回りから掃除を始めることが実家の片付けを成功させるポイントです。

今回は、高齢者が掃除できなくなる原因や、実家が汚いことによるリスク、片付けを成功させる方法を解説します。実家を掃除しなければとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

この記事は、奥州市で介護保険外(自費)サービスを展開しているSOCIARAS(ソーシャラス)が解説します。

生活支援サービスや見守りサービスで高齢者の健やかな生活をサポートしています。奥州市で暮らしている親御さまがいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

高齢者が掃除できなくなる原因

高齢者が掃除できなくなる原因

高齢の親と離れて暮らしていると、帰省の際に以前より散らかっていたり、汚かったりする実家の様子に驚いてしまうことがあるかもしれません。

昔は掃除ができていた人でも、年を重ねるにつれてさまざまな理由で掃除が苦手になりやすいため、子どもとしては「仕方がない」と割り切ることが重要です。

高齢者が掃除できなくなる理由には、主に以下の5つが挙げられます。

  • 体力・気力の低下
  • 判断力の低下
  • 物を捨てられない気持ち
  • セルフネグレクト
  • 認知症

高齢者は、これらの理由があるために片付けが苦手になっていることを知っておけば、親に優しく接することができるかもしれません。

体力・気力の低下

高齢になると、膝や腰の痛みから体が思うように動かなくなり、しゃがみ込んだり、立ちっぱなしになったりしがちな掃除が大変になります

特に、かがみ込んで作業するお風呂やトイレなどの水回りが汚れやすいため、ここをきれいにすると喜んでもらえるでしょう。

また、若くても掃除には体力と気力が必要なものです。歳をとって気力が落ち、いろいろなことが億劫になって、掃除をついつい後回しにしてしまう人は多くいます。さらに、歳をとると視力が悪くなり、細かな汚れやホコリが見えにくくなることも、掃除が行き届かない原因の一つです。

判断力の低下

物を片付けるには、捨てるか残しておくか、捨てるなら何ゴミに出すかなどさまざまな判断が必要です。歳を重ねると、このような判断力がどうしても低下するため、多くの高齢者が掃除が苦手になります。

また、昨今のゴミ収集はルールが複雑化しており、「難しくて理解できない」と諦めてゴミを溜めてしまう高齢者もいます。

物を捨てられない気持ち

戦中戦後に育った親世代は、物がない時代に育ったこともあり、「もったいないから」とコンビニでもらった割り箸やスプーンなどをとっておきがちです。

家族の思い出が詰まった写真やおもちゃ、衣服なども捨てられない人が多く、子ども部屋は数十年前のまま時が止まったままという家庭も多いのではないでしょうか。

物を大事にする気持ちは素晴らしいものですが、片付けのためにはある程度割り切って不要と判断し、処分していかねばなりません。

セルフネグレクト

セルフネグレクトとは「自己放任」といい、自分自身の世話を放棄してしまうことを指します。自分の衛生状態や健康に無関心になり、掃除や食事、着替えなどができなくなる状態です。

セルフネグレクトが進行すると、最終的にはゴミ屋敷に発展したり、病院に行かないため病気が進行したりするケースも考えられます。

認知症

認知症になると、物忘れがひどくなりゴミ出しの曜日を忘れてしまう、判断力が低下し捨てる物の区別ができないなどの影響が出て、ゴミ屋敷化してしまうおそれがあります。ゴミ出しのルールが守れず、近所でトラブルを起こすことも考えられます。

同じ物をいくつも買い込んでいる、会話がかみ合わなくなってきたなどの変化が見られたら要注意です。実家に帰るときは、部屋の隅々まで目を配り、以前との変化がないか注意深く観察するとよいでしょう。

実家が汚いことによるリスク

実家が汚いことによるリスク

実家が片付いていない、汚れていて不衛生な状態だと、暮らしている親に以下のような悪影響が出ます。

  • 転倒・病気
  • 大切な物を管理できない
  • 実家に人が寄りつかなくなる

一つずつみていきましょう。

転倒・病気

家が足の踏み場もないような状態だと、筋力の衰えた高齢者はバランスがうまく取れず、転倒につながります。実際に、高齢者の転倒事故の48%は自宅で起こっており、骨折から入院につながり、結果として要介護状態になる人も多くいます。

高齢者の転倒防止策については、「高齢者の室内での転倒を防止しよう!各場所の転倒防止対策を解説」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

また、家がホコリやカビだらけだと、呼吸器疾患や皮膚炎を引き起こす原因になります。実家が汚いと見た目が悪いばかりでなく、そこで暮らす親の健康が害されるおそれがあるのです。

大切な物を管理できない

実家がゴチャゴチャしていると、通帳や印鑑を気づかぬうちにゴミと一緒に捨ててしまうこともあり得ます。さらに、通帳や印鑑がいざ必要になったときにどこにあるか分からず、家中を探し回らなければならなくなるかもしれません。

お金に関することは子どもからは言い出しにくいかもしれませんが、万が一のときのために通帳と印鑑の場所は聞いておくようにしましょう

実家に人が寄りつかなくなる

実家が汚いと、子どもはイライラしたくないという理由で帰省する回数が減ったり、孫が一緒に来るのを嫌がったりして、家族がなかなか訪れなくなります。そのような状態が続くと、家族に会えるという高齢者の楽しみがなくなり、寂しい思いをしてしまうかもしれません

さらに、家族の足が遠のくと親を見守れなくなり、実家がゴミ屋敷化する、親の認知症が進行するなど、困ったことが起こりやすくなるため注意が必要です。

実家の片付け方法

実家の片付け方法

実家の掃除は、親だけでなく子ども世代も元気なうちに行っておきたいものです。

親と離れて暮らしている場合、実家を片付けようとしても「いつもはいないくせに」と親に反感を持たれてしまうと片付けがスムーズに進みません。

「お父さん・お母さんが暮らしやすいようにちょっと片付けるね」というスタンスで、以下のポイントを重視しながら、少しずつ掃除していきましょう。

親とコミュニケーションを取る

「なんでこんなに汚いの!」というように怒ったり、頭ごなしに注意したりすると、親の気分を害してしまいます。

高齢になると掃除が苦手になるものだと認識し、ある程度は仕方ないと割り切りましょう。

片付けを始める前に、親と話し合い、片付けることを納得してもらってから掃除に取りかかることがポイントです。

話し合う際は、散らかっていると転倒し寝たきりになる、このままだとゴミ屋敷になりここに住み続けられなくなるなどのリスクがあることを説明するとよいでしょう。

また、明らかにゴミと思われるものでも、本人には特別な思い入れがあるかもしれないため、捨てるときは一声かけるようにするとトラブルが起こりにくいです。

自分の物を最初に片付ける

実家の片付けを始めるときは、まず置きっぱなしの自分の物から片付けることで言動に説得力を持たせられます。きれいになった子ども部屋を見せれば、親も片付けに対してやる気になってくれるでしょう。

子ども部屋が空いたら、他の部屋から出た処分に悩む物の一時的な置き場所にもでき、家中の片付けが効率的に進められます。

掃除は狭い範囲から始める

「今回の帰省ですべての部屋を片付ける!」など、いきなり大掃除に挑戦することは、挫折の原因となります。

まずは、汚れやすく、高齢者が掃除しにくい水回りを掃除してあげることがおすすめです。トイレやお風呂、洗面所がきれいだと気分がよくなり、親も掃除に前向きになってくれるかもしれません。

もう使わないけれど置きっぱなしになっている洗剤などがあれば、親に取っておくか聞き、いらないようなら捨てましょう。

粗大ゴミをできるだけ捨てる

力のある子ども世代が帰省しているときに、大きな粗大ゴミを捨てて場所を確保すると片付けが進みます。

大きな棚やタンスは地震発生時に倒れて下敷きになったり、避難経路を塞いでしまったりするリスクがあります。使っていないようなら親の同意を得て思い切って処分しましょう。

粗大ゴミを処分する際は、ゴミ収集センターに搬入する、有料収集を予約するなど各自治体でルールが異なるため、市区町村のホームページをあらかじめチェックしておくことがおすすめです。

定期的に帰省する

実家をきれいに保つため、親にセルフネグレクトや認知症の兆しがないか確認するためにも、親が高齢になったら帰省する回数をなるべく増やしたいものです。

帰省する際には、以下のようなポイントをチェックしましょう。

  • 飲み忘れた薬がたまっていないか
  • 賞味期限切れの食品が多くないか
  • 同じ物を大量に買い込んでいないか
  • 入浴の回数が減っていないか
  • 洋服の季節感がおかしくないか

顔を合わせる頻度が増えることで、離れて暮らしていてもセルフネグレクトや認知症の異変に気づきやすくなります。


掃除サービスを利用する

実家をきれいに保つためには、掃除サービスや家事代行サービスを利用するのも一つの方法です。

事後報告を受けられるサービスなら親の様子も確認でき、親にとっては他人とのコミュニケーションの機会が増え、脳の活性化につながります

家中の掃除を依頼すると料金が高額になるため、トイレやお風呂、リビング、廊下など日常生活でよく使う部分のみ、掃除を依頼するとコストを抑えられます

ソーシャラスの10分ワンコイン生活支援サービス

当社ソーシャラスは奥州市で、高齢者向けに介護保険外(自費)サービスを提供している企業です。

10分ワンコイン生活支援サービスでは、高齢者の日常でのさまざまな困りごとを解決するお手伝いをしています。

当社の生活支援サービスは、介護保険外(自費)サービスですので、ご利用にあたって要支援・要介護認定を受けている必要はありません。年齢・性別にかかわらずどなたでもご利用いただけます

生活支援サービスの掃除メニューには、次のようなものがあります。

  • 掃除
  • 資源ゴミの回収
  • 模様替え(家具の移動)
  • 電球等の交換
  • お墓掃除

サービスメニューには安否確認もあるため、離れて住んでいるお子さまへ親御さまの様子をお伝えすることも可能です。

上記メニューにないサービスも、ぜひ個別にご相談ください。

ソーシャラスの生活支援サービスが高齢者の生活を快適にサポート!

高齢者は膝や腰が痛む、視力が弱くなったなどの身体的な理由や、気力や判断力の低下などの心理的な理由で掃除が苦手になる人が多いです。

子ども世代が実家の片付けを手伝うときは、親の意見を聞き、物を勝手に捨ててしまわないよう注意しましょう

実家の片付けを成功させるには、一度にすべてをきれいにしようとせず、トイレやお風呂、玄関などよく使う狭い場所から始めることがポイントです。

きれいな状態を保ちたくても、頻繁に実家を掃除しに帰省するのは大変です。

奥州市で介護保険外サービスを展開している当社・ソーシャラスは、掃除をはじめとした生活のちょっとした困りごとを解決する「生活支援サービス」を提供しています。

ソーシャラスの生活支援サービスは、10分500円(ご利用は20分1,000円から)とリーズナブル。

お風呂の掃除や片付けで出た資源ゴミの回収もお任せください。

お会計はその場で現金でのお支払いで、書類による契約などは必要ありません。

サービス提供地域は奥州市で、以下の地域は出張料金がかかります。

  • 当社事業所より10km未満:無料
  • 当社事業所より10km以上:200円
  • 当社事業所より20km以上:500円

ご相談はお電話、もしくは以下のメールフォームからお気軽にご相談ください。