高齢者と会話が噛み合わなくてストレス!原因や認知症との関係、会話のコツを解説
2024年6月7日
「親と会話が噛み合わなくなってきて、認知症なのか不安」「高齢の家族と話すとイライラする」
高齢になった親御様と会話がうまくいかず、ストレスや不安を感じることはありませんか。
本記事では高齢者の生活を支えている弊社の専門家が、会話が噛み合わない原因と対処法、認知症検査をおすすめするケースをご紹介します。
高齢者は加齢や病気などによりスムーズな会話がしにくくなるため、話す側にコツが必要です。また、第三者が介入するとうまくいくケースも多いため、専門家に相談するのも効果的です。
本記事を読めば、高齢の家族と会話が噛み合わない原因を理解でき、ストレスを軽減できます。
ソーシャラスでは、奥州市や金ヶ崎町(周辺の市町村も対応可能)にお住まいの方を対象に、訪問型見守りサービスを行っております。「親御様と会話が噛み合わず、きちんと生活できているか不安」と悩まれている方は、お気軽に下のボタンからご相談ください。
高齢者と会話が噛み合わない原因
会話が噛み合わないと感じたときは、原因を知ることで対策しやすくなります。高齢者に多くみられる原因について解説しますので、当てはまる内容がないか確認してみてください。
加齢による理解力・判断力の低下
加齢変化で理解力や判断力が低下することは、会話にも影響します。会話で得た情報を処理する力が落ちており、レスポンスが遅かったり、的外れな返答をしてしまいがちです。
また、臨機応変な対応や変化を好まなくなる傾向もあります。必要な説明や助言であっても受け入れず、家族や周囲の人を困らせることも少なくありません。
加齢による注意力・記憶力の低下
加齢による注意力や記憶力の低下により、会話が噛み合わない場合も多いです。会話に集中できず、話した内容の記憶も苦手になる傾向があります。
同じことを何度も話したり説明を忘れてしまったりするため、相手から「話すと疲れる」と思われがちです。もの忘れや記憶力の低下による影響が大きい場合、認知症を疑うケースもあります。
脳卒中の後遺症
脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の言語障害による影響も考えられます。おもな症状は、言葉がうまく出てこない・的を得ない返答をするなどです。
脳卒中の後遺症で言語障害がある場合、個々の状態によって適切な接し方が異なります。かかりつけ医やリハビリの担当者から、アドバイスをもらうのをおすすめします。
難聴による聞き取り困難
高齢者に多いのが難聴で聞き取れず、会話が噛み合わないケースです。繰り返し聞き返してくる・的外れな返答が目立つときは、聴力に問題のある可能性もあります。
本人は自覚なくテレビやラジオの音量が大きくなり、家族に難聴だと気づかれるケースも多いです。気になる場合は、一度耳鼻科受診を促してみてください。
視力の低下による情報の制限
視力の低下により書いてある文字が読めず、会話に影響の出る場合もあります。書面を用いた説明の理解が得られにくい場合、理解力だけではなく視力の影響も考慮したほうがよいでしょう。
高齢者に文書を用いた説明を行う際は、文字を追えているか注意しながら話すのをおすすめします。
認知症の初期症状
会話の噛み合わなさが、認知症の初期症状であるケースは非常に多いです。認知症の場合は行動や会話したこと自体を忘れてしまい、指摘すると否定したり取り繕ったりします。
また、好きなことに無関心になったり、怒りっぽくなったりといった性格変化も認知症による症状のひとつです。会話に違和感のある場合、地域包括支援センターや認知症外来のある病院への相談をおすすめします。
高齢者との会話のストレスを軽減する方法
高齢者と話すと疲れる・イライラするという悩みは非常に多いです。高齢者の特性を考慮した会話のコツを知れば、ストレスは軽減できます。具体的なコツをお伝えしますので、参考になれば幸いです。
シンプルで短い言葉を使う
高齢者の会話は、なるべくシンプルさを心がけるのをおすすめします。会話は短く簡潔に区切り、普段よりゆっくりめに話すのがコツです。
理解力や聴力など、加齢変化には個人差があります。高齢者の反応を見ながら、言葉や声のボリュームを調整するとよいでしょう。
一度に多くの情報を入れない
会話内の情報は厳選し、相手のペースに合わせて伝えるようにします。加齢により情報処理のスピードが落ちており、情報が多いと混乱しやすくなるためです。
理解や判断のスピードは遅くても、時間をかければ適切な判断ができる高齢者は多いです。たくさんの情報に混乱しないよう、少しずつ伝えるのをおすすめします。
無理に否定しない
高齢者本人の不利益にならないなら、あえて否定せず相手の価値観に合わせるのもコツです。たとえ間違っていても頭ごなしに否定すると、高齢者のプライドを傷つけてしまいます。
プライドが傷ついたことで頑なになり、話をしてくれなくなる場合も少なくありません。聞く側が疲れないためにも、差し支えない内容であれば聞き流す方が賢明な場合もあります。
会話の「さしすせそ」を活用する
会話の「さしすせそ」はビジネスシーンでよく用いられるテクニックですが、高齢者との会話にも有効です。具体的な使用方法は、下記のとおりです。
さ:さすがですね!
し:知らなかったです
す:凄いですね/素晴らしいですね
せ:センスがありますね
そ:そうなんですか!
自分の知識や経験を誰かに伝えたいという願望のある高齢者は多くいます。会話内にさしすせそを活用すると、相手に関心をもって聞いているのが伝わりやすいです。
高齢者に楽しく会話してもらうことで、意見や説明を聞き入れてもらいやすくなる効果も期待できます。
身振り手振りを交える
ジェスチャーをまじえると、会話がスムーズになる場合もあります。視覚や聴覚が低下して不足しやすい情報を、ジェスチャーで補填できるためです。
理解力は保たれていても、視覚や聴覚の問題で会話が噛み合いにくい方に有効です。
専門家の力を借りる
会話が噛み合わないことで悩まれている場合、専門家の力を借りると解決する場合もあります。
高齢の親と会話が噛み合わず、つい怒ってしまい自己嫌悪に陥る方は少なくありません。頭では分かっていても親の衰えを受け入れられず、いつまでも元気でいてほしいからこそ怒ってしまうのです。
とはいえ会話中に怒る頻度が多いと、親子関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。専門家の介入が緩衝材となり、親子双方の気持ちが楽になるケースも多いです。
専門家の力を借りるには高齢者向けサービスを利用したり、地域包括支援センターや医療機関に相談したりといった方法があります。ただ、変化を嫌う高齢者は多いため、第三者の介入を拒否する場合が少なくありません。
拒否が予測される場合は、まず高齢者本人の困りごとを解決するサービスを導入し、慣れてもらうのがおすすめです。介護保険が利用できない場合でも、介護保険外のサービスなら誰でも利用可能です。
ソーシャラスでは介護保険外の生活支援サービスを、良心的な価格で提供しています。スタッフは全員介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を修了し、高齢者支援に多く携わってきた専門家です。
親御様と離れて暮らしている方や、話し相手になってもらいたい希望のある方などに多く利用いただいています。
認知症検査をおすすめする会話の様子
会話が噛み合わない状況は、認知症の初期症状であるケースも多いです。本項目では、認知症検査をおすすめする様子の例をご紹介します。
下記の様子はあくまで一例であり、認知症を心配されるときは地域包括支援センターや病院に相談してください。
生活への支障をともなうケース
記憶力や理解力などの低下が生活への支障をともなう場合は、認知症が疑われます。具体的には買い物の支払い計算ができない、約束を忘れるなどです。
認知症のタイプによっては幻視を訴えたり妄想的な話をしたりなど、行動の変化としても現われます。会話の噛み合わなさが急激に悪化してきた場合も要注意です。
性格変化をともなうケース
性格の変化も、認知症の初期症状である可能性があります。好きなことに関心を示さない、怒りっぽくなるといった変化がよくある例です。
また、万引きや交通違反などを突然するようになる認知症のタイプもあります。最近様子がおかしいと感じたときは、認知症の可能性も疑ってください。
認知症を疑ったら専門家を受診!
ご家族が認知症かもしれないと思ったら、なるべく早く専門家の受診をおすすめします。受診先はかかりつけ医から紹介してもらうか、認知症疾患を診察している病院に相談してください。
認知症疾患センターは予約制であることが多いため、事前に連絡し予約を取ります。受診拒否が予測される場合は、あらかじめ対応を相談しておくとよいでしょう。
もしご家族だけで受診に連れて行くのが難しい場合は、通院付き添いサービスを依頼するのも手です。
高齢者との会話はコツ次第でストレスを軽減できる
高齢者と会話が噛み合わない原因は、加齢変化や病気による影響などが挙げられます。相手のペースや価値観に合わせ、なるべく会話は短くシンプルにするのがコツです。
高齢の親御様と話が嚙み合わず、イライラしてしまうと悩まれる方は少なくありません。家族だけで抱え込むより、第三者の介入が有効なケースは多くあります。また、認知症の初期症状が疑われる場合は、早期に専門家に相談することが重要です。
遠方に住む親御さんとの話が噛み合わず、暮らしぶりに不安を感じることはありませんか?
ソーシャラスでは奥州市と周辺地域の方を対象に、訪問型見守りサービス・生活支援サービスを行っております。
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