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訪問介護でごみ出しだけを頼める?困ったときに役立つ支援サービスを紹介

2025年8月1日

高齢者のみの世帯で多い困りごとに、日々のごみ出しがあります。そこで「訪問介護でごみ出しだけは頼めないの?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

ごみ出しは訪問介護の生活援助に含まれるものの、単独での依頼は難しいケースがほとんどです。ケアマネジャーに相談し、ほかの生活援助と組み合わせてケアプランに盛り込む必要があります。

もし訪問介護での対応が難しい場合は、自治体やボランティアのごみ出し支援サービスや、民間の生活支援サービスなどの利用がおすすめです。

この記事では訪問介護でのごみ出し依頼の注意点や、代わりに利用できるサービスをご紹介しますので、ぜひお役立てください。

高齢の親のごみ出しを朝から手伝うのは大変」「ごみ出し中に転倒しないか心配」とお悩みのご家族様や支援者様は、ソーシャラスにぜひご相談ください。

ソーシャラスの生活支援サービスは年齢や介護度などにかかわらず、どなたでも利用できます。雪の降る冬など、スポットでの利用も可能です。お気軽に以下のボタンからご連絡ください。

訪問介護ではごみ出しだけを依頼するのは原則として難しい

介護保険において、ごみ出しは訪問介護の生活援助に含まれます。しかし介護保険の制約上、ごみ出しだけを依頼するのは原則としてできません。介護保険のルールや依頼できる条件などについて、くわしく説明します。

介護保険の生活援助は20分以上から提供できる

介護保険の生活援助には「20分以上45分未満」と「45分以上」の2つの区分があります。

身体介護と異なり生活援助には「20分未満」の区分がないため、原則としてサービス提供時間が20分以上ないと算定できません。

しかし、ごみ出しだけの援助では、20分もかからないケースがほとんどです。介護保険の制度上、訪問介護でごみ出し「だけ」を依頼するのは難しいというのが現状になります。

ほかの生活援助と併用なら対応できる

例外として、ほかの援助と組み合わせてサービス提供時間を20分以上にすれば、訪問介護でごみ出しの援助が受けられます。たとえばごみ出しと一緒に、掃除や調理も依頼するといったケースです。

注意点として、介護保険は自立支援を目的とした制度です。自分でできると判断されたことについては、援助の対象外となります。

ごみ出しを訪問介護で依頼できるかどうかはケースバイケースです。詳細については、担当ケアマネジャーに相談するのをおすすめします。

ごみ出しの内容によっては対応できない場合もある

ごみ出しの内容によっては、訪問介護で対応できないケースもあります。訪問介護では、一般的な家庭ごみを自治体のルールに沿って集積所に出す対応は可能です。

粗大ごみや大量のごみ、不法投棄されたごみの処分には対応できない可能性があります。

訪問介護以外でごみ出しを頼めるサービス

訪問介護でごみ出しを頼むのが難しい場合は、以下のサービスが利用可能です。

・地方公共団体(自治体)でのごみ出し支援

・ボランティアによるごみ出し支援活動

・民間の生活支援サービス

それぞれの特徴やメリット・デメリットについて、くわしく解説します。

地方公共団体(自治体)でのごみ出し支援

自分でごみ集積場所までごみ出しができない世帯を対象に、自宅敷地内や玄関先までごみを収集してくれる制度です。

たとえば岩手県盛岡市では週に1回、玄関先まで市の職員がごみ収集に無料できてくれるサービスがあります。

参考:ごみ出しサポート事業(岩手県盛岡市)

自治体のごみ出し支援は、利用条件を満たしたうえでの事前申し込みを必要とするケースがほとんどです。家族や近所の人がごみ出しを手伝っている世帯は、対象外になることがあります。

また、令和3年1月時点で、高齢者ごみ出し支援制度を導入している地方公共団体は34.8%に留まります。そのため、住んでいる地域に制度がなければ支援は受けられません。

ボランティアによるごみ出し支援活動

地域によっては、自治会やNPOなどが独自でごみ出し支援をしている場合もあります。もともと地域とのつながりがある場合は、気軽に相談しやすいといえます。料金も無料または低額であり、金銭的な負担が少ないのもメリットです。

自治体でのごみ出し支援と同様に、利用するには条件がある場合もあります。地域とのつながりが希薄な方や、他人に迷惑をかけたくない思いの強い方は利用をためらうケースが少なくありません。

民間の生活支援サービス

民間の生活支援サービスなら、ごみ出しだけでも依頼できます。年齢や家族構成などの条件がなく、どなたでも利用可能です。

雪の降る冬だけなど、特定期間のみの利用もできます。家族の入院などによる急な依頼を受けてもらいやすいのもメリットです。

家族や近所の人に気兼ねする方の場合は「お金を払ってサービスを受ける」ほうが受け入れてもらいやすい側面もあります。かかる料金は事業者によってばらつきが大きく、利用前に確認が必要です。

注意点として、事情を知らない近隣住民に「知らない人がごみを捨てている」と思われる可能性があります。

そのため、事業者側で必要時に近隣住民への説明もしてくれるかは重要なポイントです。ヘルパーが好感を持てるような人柄かどうかも重視して選ぶのがおすすめです。

ソーシャラスにおけるごみ出しだけのサービス事例とお客様の声

ごみ出し支援のサービスを検討しているけれど、どのような場合に利用できるのか気になる方もいるかもしれません。実際にソーシャラスに、ごみ出しだけでご依頼いただいているお客様の事例をご紹介します。サービス利用の参考になれば幸いです。

事例1:70代女性

ごみ出しを担っていたご家族が入院したことでごみ出しが困難になり、当社へご依頼いただきました。現在も週に1回、ごみ出しのみをご依頼いただいています。

事例2:80代夫婦

加齢に伴う足腰の弱りとともにごみ出しが負担となり、サービス導入前までは嫁いだ娘様が代わりに対応されていました。 娘様の負担もあったため依頼があり、現在も週に1回当社のサービスをご利用いただいています。

事例3:80代女性

お住まいからごみ集積所まで距離があるため、ひとりでのごみ出しは難しい状況でした。 ご主人が他界しひとり暮らしになったことをきっかけに、当社に週1回ごみ出しをご依頼いただいています。

お客様からは「良い会社に出会えて良かった」というお声をいただいています。

中には当社にご依頼いただくまで、自分でごみを出せずに10数袋のごみを溜めていたお客様もいらっしゃいます。サービス利用後はごみの悩みから一瞬で解放されたと安堵され、大変喜んでいただきました。

当社では、ほかに困っていることはないか会話の中で感じ取るように心がけております。当社のサービスや活動が、より多くの必要な方々へ届くように取り組んでいます。

高齢者がごみ出しできない状態を放置するリスク

ごみ出しの問題は、放置するとさまざまなトラブルを引き起こします。具体的なリスクについて解説しますので、参考になれば幸いです。

衛生面のリスク

ごみを放置することで、害虫やカビなどが発生します。高齢者は体調を崩しやすく、不衛生な環境によって健康被害につながる可能性があります。

転倒しケガを負うリスク

溜まったごみに足を取られ、転倒しやすくなるのも重大な問題です。転倒が原因で要介護状態になり、地域で暮らし続けられなくなる高齢者も少なくありません。

社会的孤立を強めるリスク

自宅がごみ屋敷化し、近隣住民との関係性が悪化するケースもあります。周囲との関係性が悪化すると社会的に孤立し、こころの健康も損なわれてしまいます。ごみを放置したままの状態が続くと、不法投棄の被害にも遭いやすくなるのも問題点です。

高齢者の中には身体が思うように動かず、不本意ながらごみを溜めてしまっている方が多くいます。また、認知症でごみの分別が難しくなっていたり、助けを自分で求められなくなっていたりする方が増えているのも現状です。

ごみ出しに限らず高齢者が地域で安心して暮らし続けるには、さまざまな関係者からの働きかけがますます重要になります。

まとめ:ごみ出しを頼めるサービスを利用して地域で安心して暮らし続けよう

現状では介護保険の訪問介護で、ごみ出しだけを依頼するのは困難です。ほかの生活支援と組み合わせれば可能な場合もあるため、まずはケアマネジャーに相談するのをおすすめします。

お住まいの地域によっては、自治体やボランティアなどのごみ出し支援サービスを利用できる場合があります。ただし地域差があるため、サービスを必要としているすべての方をカバーできるわけではありません。

自費サービスなら、ごみ出しだけにも対応可能です。介護保険上の制約がないため、必要なときに誰でも利用できます。ごみ出しはルールや近隣住民との関係性もあるため、誠実な対応の業者を選ぶのがポイントです。

ごみ出しは、生活の中でも身近な支援のひとつです。高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるには、ごみ出し支援サービスの活用をおすすめします。

岩手県奥州市・水沢市で、ごみ出しだけを頼めるサービスをお探しの方は、ソーシャラスにご相談ください。電話1本で利用でき、柔軟な対応を心がけております。お気軽に以下のボタンからご連絡ください。