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病院に1人で行くのが不安な高齢者への対応は?利用できる支援を解説

2024年10月30日

「いつも外来に来る高齢の患者さん、足取りが危なく見ていて不安」「通院困難な高齢者に対して、どのように支援すべきか知りたい」

高齢化にともない、外来に1人で来院される高齢者が増えています。医療者から見て1人での通院は困難そうであっても、どのように介入すべきか悩まれることはありませんか。

本記事では生活支援・通院付き添いサービスを行う当社が、通院にリスクのある高齢者に対する支援方法を解説します。

支援を行う際はまず本人と話をした上で、家族に付き添いを依頼したり、サービスの利用を勧めたりといった対処を行うと良いです。

また、自費の支援サービスであれば「生活は自立しているけれど、通院や外出は不安」という方への援助も可能です。本記事を読めば、通院中の様子が不安な高齢者へのアプローチ方法を理解できます。

当社SOCIARAS(ソーシャラス)では、通院付き添いサービスを提供しています。通院付き添いに限らず、見守りや生活支援サービスの提供も可能です。

サービス内容などに関する質問だけでも大歓迎です。お気軽に下記のボタンからお問い合わせください。

1人で通院するのが困難になりやすい高齢者の特徴

1人で通院するのが困難になるおもな原因は、下記のとおりです。

  • 歩行状態が不安定で転倒しやすい
  • 通院の足がない
  • 治療や薬に対する理解が得られにくい
  • 受診日を忘れてしまう
  • 内服や生活の実態が分かりにくい

上記のケースが問題となる理由について、くわしく解説します。

歩行状態が不安定で転倒しやすい

歩行状態が不安定な高齢者は、1人で通院するのに困難さを感じやすくなります。バランス感覚や姿勢などによる影響で、外出先のわずかな段差や傾斜でも転倒しやすくなるためです。

特に外来や処置室などでは、少ないスタッフで多くの患者と関わることになります。限られた時間で個々の転倒リスクを正確に評価し、適切に介入するのは困難な場合が多いでしょう。

通院の足がない

特に地方では、移動手段の問題により1人で通院できなくなる場合もあります。自分で運転できない高齢者の多くは、家族に送迎してもらうかタクシーを利用することになります。体力面・金銭面の負担を理由に、通院を中断してしまう場合も少なくありません。

治療や薬に対する理解が得られにくい

治療に対する理解が得られにくいと、円滑な治療に影響を及ぼします。疾患や治療を理解していないと、治療上の指示を守れなかったり、誤った対処をしたりするためです。

また、対応に時間や人手を割かなくてはならない状況は、他の患者にも影響を及ぼします。結果としてサービスの質が低下したり、待ち時間に対するクレームを受けたりする可能性もあります。理解力の低下が目立つ場合、家族や支援者に付き添いをお願いすることも多いです。

受診日を忘れてしまう

予約を頻繁に忘れてしまう場合も、治療を継続するための支援が必要になります。受診できず治療が遅れがちになると、病状悪化のリスクもあるためです。また、検査前の指示を忘れてしまい、必要な検査ができない場合もあります。

内服や生活の実態が分かりにくい

服薬や生活状況が正確に把握できないと、適切な治療を行いにくくなります。特に高齢者の場合は不調やつらい気持ちを我慢してしまい、表面化しないケースが多いです。受診している様子に気がかりなことがある場合、家族や支援者の有無を確認しておくと良いでしょう。

通院に困難を抱える高齢者への対応

通院時の様子に気がかりなことがある場合に、おすすめする対応は下記になります。

  • 本人の話を聞く
  • 家族へ連絡し付き添いを依頼する
  • 担当のケアマネージャーに相談する
  • 通院付き添いサービスを勧める

それぞれの対応について、くわしく解説します。

本人の話を聞く

まずは高齢者本人に、さりげなく困りごとがないか聞いてみると良いでしょう。困りごとがあっても相談できず、一人で我慢しているケースも多いためです。

高齢者の中には、迷惑をかけたくない気持ちから、遠慮して本音を話さない人もいます。無理に話を進めず、まずは安心して相談できる存在になることから始めましょう。

家族へ連絡し付き添いを依頼する

一人で通院できない場合は、家族に付き添いを依頼するのが一般的です。家族に付き添ってもらえば本人も安心でき、診察もスムーズに進みます。しかし場合によっては頼れる家族がいなかったり、付き添いを断られたりするケースもあります。

担当のケアマネージャーに相談する

担当のケアマネージャーがいれば、相談するのも良い方法です。要介護1〜5の認定を受けていれば、通院介助をケアプランに組み込める可能性があるためです。

また、ケアマネージャーから、家族と通院について相談してもらえる場合もあります。ただし通院介助自体は、ケアマネージャーの業務範囲外である点には注意が必要です。

通院付き添いサービスを勧める

通院付き添いサービスとは、通院時の送迎や介助を提供するサービスです。ただし介護保険内サービスの通院介助を利用する場合は、利用条件を満たす必要があります。また、通院介助では、待ち時間の付き添いや排泄介助などは原則としてサービス範囲外となります。

自費での付き添いサービスであれば、介護度に関係なく利用可能です。自費サービスを利用すれば、待ち時間や診察室内の付き添い、排泄介助なども対応してもらえます。

また、生活支援と通院付き添いを組み合わせて利用すると、日常生活の様子も把握しやすくなります。本人や家族はサービスの存在を知らないことも多いため、医療者による情報提供が効果的です。

弊社の通院付き添いサービスを利用する3つのメリット

Sociarasでは一人で通院できない方を対象に、自費の通院付き添いサービスを提供しています。数ある支援サービスの中で、弊社を利用するメリットをご紹介します。

サービスの柔軟性が高い

弊社の通院付き添いサービスは柔軟性が高く、個々に応じた対応も可能です。一般的な付き添い以外に提供しているサービスの例は、以下になります。

  • 調剤に時間がかかる場合は、先にご自宅へ送迎し、後で薬を届ける
  • 診察室で一緒に医師の話を聞く
  • 先に診察券を預かっておき、受付を済ませてから送迎する

また、診察時の説明や行った検査について、家族に報告するサービスも提供しています。過去には本人が病状を家族に隠していて、弊社の介入により適切な治療を受けられたケースもありました。弊社の付き添いサービスは、介護保険による通院介助では対応できない範囲もカバーできるのが特徴です。

入退院・転院時の付き添い対応も可能

外来通院以外にも、入退院や転院時のサポートにも対応しています。身寄りのない患者は、病棟看護師が転院や他科受診に付きそうケースも多いです。サービスを利用することで付き添い人数を減らせるため、医療機関の負担を軽減できます。

見守り・生活支援サービスとも組み合わせられる

弊社では通院付き添い以外に、見守りや生活支援サービスも提供しています。見守りや支援を通して生活や内服状況を把握できるため、通院時の情報提供も可能です。

また、通院付き添い後に買い物や掃除など、生活支援サービスを組み合わせることもできます。サービスを通してスタッフと顔なじみになり、安心して利用してもらいやすいのも特徴です。弊社では通院付き添いだけに限らず、安心して生活を続けるためのサポートも行っています。

弊社の通院付き添いサービスの利用事例

本項目では、実際に弊社のサービスを利用された事例についてご紹介します。今後利用を検討される方の参考になれば幸いです。

1.80歳代女性・眼科手術~術後のサポートを行った事例

息子様夫婦と同居していますが多忙のため、見守りサービスをご依頼いただいていた事例です。

ある日ご本人より、かかりつけ医から白内障の手術を勧められているとのお話がありました。しかし手術するには他市町村まで行く必要があり、多忙な息子様夫婦に付き添いを頼めないので諦めていたそうです。

弊社より通院の付き添いと送迎も可能と提案したところ、ご本人・ご家族ともに希望されたためサービス導入となりました。手術当日〜術後の通院まで一貫して弊社がサポートし、現在も問題なく経過できています。

本事例のように生活支援・見守りサービスを通して信頼関係が構築でき、通院付き添いにつながるケースは非常に多いです。

2.70歳代男性、精神科に入院中で他科受診が必要な事例

精神疾患で長期入院中に内科疾患を併発し、定期的に他科受診が必要な事例です。

入院中の病院からは情報共有や安全管理上、付き添いで受診するように指示があります。しかし唯一の家族は遠方で、支援者も毎回付き添うのは困難とのことで、弊社に依頼がありました。

弊社が介入を開始した後はご家族や入院先、支援者とスムーズな情報共有が可能になっています。また、付き添い者の調整が不要となり、迅速に受診しやすくなったと病棟や支援者からもご好評をいただいています。

※ご利用者様の病状や受診先によっては、弊社で付き添いができないケースもあります。

通院に不安を感じる高齢者の状況に合わせた介入がポイント

通院の様子が不安な高齢者へは、意識して声かけや介入を行うと良いでしょう。高齢者が安心して病院に通いやすくなるだけではなく、医療者側のリスク管理にもなります。

また、高齢者の場合は疾患だけでなく、認知機能の低下も考慮すべきです。必要な時は家族やケアマネージャーに協力を依頼したり、付き添いサービスを提案したりといった対応がおすすめです。

弊社SOCIARAS(ソーシャラス)では、高齢者の生活を支えるサービスを良心的な価格で提供しています。高齢者介護の専門知識を有する女性スタッフが自宅に伺い、サービスを提供しています。通院付き添いサービスにかかる料金は、以下のとおりです。

  • 1時間まで:3850円
  • 2時間まで:7150円

買い物代行や掃除など、複数のサービスを組み合わせることも可能です。「こんなこと頼んでもいいのかな?」という悩みに、なるべく対応するのをモットーにしています。質問だけでも大歓迎ですので、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。