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フィッシング詐欺で途中まで入力してしまったらどうなる?ケース別対処法や予防策も紹介

2026年1月5日

フィッシング詐欺とは信頼できる企業や機関になりすまし、メールやSMS・サイトを使って個人情報をだまし取るネット詐欺です。手口が巧妙化しており、フィッシング詐欺に気づかず途中まで入力してしまうケースも増えています。

参考:巧妙化するフィッシングから身を守るには | 政府広報オンライン

この記事では、フィッシングサイトに途中まで入力してしまった際の対処法や相談先、予防策について解説します。

フィッシング詐欺は報告件数が急増しており、特に10〜30代に多い被害です。しかし、近年ではインターネットを活用する高齢者が増えており、どの年代でもフィッシング詐欺の被害に遭うリスクはあります。

「でじすけ」では、社会福祉士・SPREAD情報セキュリティマイスターの資格をもつスタッフが、フィッシング詐欺を含めた詐欺対策の支援をおこなっています。

個別スペースによる相談以外にも、出張や集団向けの講座なども対応可能です。「プロと一緒に対策を考えたい」「デジタルに強い相談相手が欲しい」という方は、お気軽にご相談ください。

【結論】途中までの入力でも情報が相手に渡る可能性はある

フィッシングサイトにアクセスしても、入力途中であれば大丈夫だろうと思う方もいるかもしれません。たとえ途中までしか入力していなくても、情報が相手に渡り得る前提で行動するのをおすすめします。

送信する前でも入力フォームの途中データ収集や、悪意あるプログラムによって情報を取得できる場合があるためです。対応が遅れると被害が拡大するため、早急に対応しましょう。

入力途中でフィッシング詐欺と気づいたときの初期対応

アクセスしたのがフィッシングサイトだと気づいた際の初期対応は、以下のとおりです。

1.フィッシングサイトをすぐに閉じる

2.公式サイトからログインし直す

3.IDやパスワードを変更する

4.警察に通報・相談する

初期対応の方法について、順番に解説します。

フィッシングサイトをすぐに閉じる

まず、偽のサイトだと気づいたタイミングですぐに閉じましょう。放置すると、マルウェア※が自動でダウンロードされるリスクがあります。

※マルウェア:スマートフォンやパソコンに害を与えることを目的とする悪意あるプログラム

閉じる際は「戻る」を使用せず、必ず「終了」させてください。タブが閉じられなくなったら、ブラウザごと終了させます。

パソコンがフリーズして操作不能になった場合は、強制終了をおこないます。

  • Windows:Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを起動
  • Mac:option(alt)+command+escでアプリのみ強制終了させるか、アクティビティモニターから強制終了させる

マルウェアのダウンロードを防ぐために、念のためインターネット接続自体をOFFにするのがおすすめです。有線LANケーブルを抜く、Wi-Fi接続を切る、機内モードなどの方法でインターネット接続をOFFにできます。

公式サイトからログインし直す

次に、公式アプリやブックマーク、公式ドメインなど正規ルートから公式サイトにログインし直します。ログインする際は、安全が確認されているほかの端末を利用しましょう。

正規サイトのアカウント利用履歴を確認し、不正ログインの形跡がないかチェックしてください。

ID・パスワードを変更する

正規サイトにて、該当するアカウントのパスワードを変更します。もし同一のIDやパスワードを利用しているサイトがあれば、同様に変更してください。

IDやパスワードが同一のサイトも含めて変更する理由は、パスワードリスト攻撃※で芋づる式に不正ログインされてしまうリスクがあるためです。

※パスワードリスト攻撃:流出したID・パスワードの組み合わせをリスト化し、自動化ツールを用いて不正ログインを試みるサイバー攻撃

警察に通報・相談する

フィッシングサイトを発見したら、インターネット・ホットラインセンター(IHC)に通報しましょう。被害の相談は最寄りの警察署または、サイバー事案に関する相談窓口が対応してくれます。

警察署の連絡先一覧:都道府県警察の連絡先、警察署一覧|警察庁Webサイト

サイバー事案の相談窓口:サイバー事案に関する相談窓口|警察庁Webサイト

【情報別】フィッシングサイトに入力してしまった際の対処法

フィッシング詐欺は、入力してしまった情報によっても対処法が異なります。よくある情報別に対処法を解説しますので、参考になれば幸いです。

クレジットカード情報を入力してしまった場合

すぐカード会社に連絡し、利用停止や再発行などの指示に従います。もし不正利用の被害に遭った場合は、補償制度を利用できるかどうか相談しましょう。定期的に利用履歴を確認し、不正利用がないかチェックしてください。

参考:フィッシング対策|警察庁Webサイト

銀行口座情報・暗証番号を入力してしまった場合

銀行口座情報や暗証番号の場合は、情報を入力してしまった金融機関に連絡します。暗証番号は変更し、必要に応じて口座の利用停止を依頼します。

取引履歴を確認し、不審な引き出しや送金がないかチェックしましょう。もし不正送金の被害に遭った場合は、一般社団法人 全国銀行協会に相談するのをおすすめします。

住所・電話番号など個人情報を入力してしまった場合

個人情報を入力してしまった場合は、不審な電話や郵便などに警戒してください。フィッシング詐欺に反応した利用者としてリスト化され、詐欺の被害に遭うリスクがあるためです。

もしフィッシングサイトを運営する犯罪者から、追加の個人情報を要求されても無視しましょう。

被害が出ていないかをチェックするポイント

フィッシングサイトによる被害を受けているかどうかは、以下をチェックします。

  • クレジットカード・口座の利用履歴
  • 不審なログイン通知
  • 二次被害(詐欺メール増加など)の有無

不正利用は即時だけではなく、時間差で発生するケースもあります。情報を途中まで入力してしまった当日だけではなく、定期的にチェックするのがポイントです。

フィッシング詐欺で困ったときの相談・通報先

フィッシング詐欺について相談・通報できる場所は以下のとおりです。

消費者ホットライン「188」

インターネット・ホットラインセンター(IHC)

最寄りの警察署

警察庁|サイバー事案に関する相談窓口

対応できる範囲が相談場所によって異なるため、どこに連絡すればよいかお悩みの方は「でじすけ」までお気軽にご相談ください。

同じような被害に遭わないための予防策

詐欺による被害を抑えるには、フィッシング詐欺の予防策を講じるのが重要になります。具体的には、以下のような対策が効果的です。

・メール・SMSのURLにアクセスしない

・セキュリティ設定を活用する

・パスワードを長く使いまわさない

・多要素認証(MFA)を設定する

上記のうち特に重要なのが「メール・SMSのURLにアクセスしない」のを徹底することです。それぞれの予防策について、くわしく解説します。

メール・SMSのURLにアクセスしない

フィッシング詐欺対策でもっとも重要なのは、メール・SMSに添付されたURLは原則としてクリックしないことです。 偽サイトは本物そっくりであり、クリックした後に判別するのは困難です。サイトにアクセスさえしなければ、被害を予防できます。

至急や停止、未納、異常ログインなど、クリックを急かす文面は特に危険と判断しましょう。公式アプリの活用や、公式サイトを「お気に入り」や「ブックマーク」に登録しておくのがおすすめです。

参考:フィッシング対策|警察庁Webサイト

セキュリティ設定を活用する

電子メールは送信元名称やメールアドレスの変更が簡単にできるため、実在の企業や公的機関などになりすますのは容易です。迷惑メッセージブロック機能を活用すれば、不審なメールやSMSが届きづらくなります。

注意点として、ブロック機能をすり抜けて迷惑メールが受信フォルダに入る場合もあります。自分自身でも、差出人のメールアドレスや電子署名をよく確認するようにしましょう。

パスワードを長く使いまわさない

同じパスワードを使い続けたり、複数のサイトで使いまわしたりしないのも大切なポイントです。パスワードを盗まれると、すべてのサイトが乗っ取られるリスクがあります。覚えきれない場合は、パスワード管理アプリやパスワードマネージャーを活用すると便利です。

多要素認証(MFA)を設定する

多要素認証とは、複数の異なる種類の認証情報を組み合わせて本人確認をおこなう方法です。パスワードが漏洩しても、不正アクセスを防げるメリットがあります。具体的にはワンタイムパスワードや指紋、顔認証などが挙げられます。

一人での対応が不安ならデジタル支援の専門家に相談を

フィッシング詐欺の被害は拡大傾向にあり、巧妙化しているのが現状です。紹介した内容以外にも、マルウェアなど別の対策が必要になるケースもあります。

IT関連に強い家族や知人がいれば、適宜相談するのをおすすめします。もし身近に相談できる人がいなくて不安な方は、専門家の力を借りるのが効果的です。

「でじすけ」では高齢者を対象に、専門家がフィッシング詐欺対策の相談に対応しています。詐欺対策について不安がある方は、お気軽にご相談ください。

フィッシング詐欺に関連したQ&A

ここでは、フィッシング詐欺に関連したQ&Aをご紹介します。不安や疑問点を解消する一助になれば幸いです。

入力だけして送信していなくても、情報は盗まれますか?

送信前でもフォームの途中データ収集や、悪意あるプログラムによって情報を取得できる場合があります。そのため、情報が漏れてしまったという前提で対応するのがおすすめです。

URLを開いただけ(入力していない)なら安全ですか?

入力していなければ被害リスクは下がりますが、安全とは断言できません。クリックしただけで一方的に多額の料金の支払いを求められるワンクリック詐欺や、マルウェア感染といった別の被害に巻き込まれるリスクがあります。

ワンクリック詐欺とは? | 国民のためのサイバーセキュリティサイト

フィッシング詐欺かどうか確信が持てない場合の相談先は?

迷った段階で公的な窓口に相談するのをおすすめします。相談先としては、消費者ホットライン「188」警察庁|サイバー事案に関する相談窓口などが挙げられます。入力した情報の種類を整理してから連絡するとスムーズです。

通報や相談する際に保存しておくべき情報はありますか?

可能な範囲でURLやメール本文、送信元、時刻などを控えましょう。情報があると、通報やサービス側の調査に役立つためです。ただし、危険と感じたら無理に操作しないのをおすすめします。

高齢の家族がフィッシング詐欺の被害に遭ったらどのように支援すべきですか?

責めずに状況整理を手伝い、初動と再発防止を一緒に整えるのを優先します。萎縮すると相談が遅れ、同様の被害が繰り返されやすいためです。

パスワード変更やMFA設定(多要素認証)などを一緒におこないます。不安が強い場合は、デジタル支援サービスの利用も選択肢です。

途中まで入力してしまってからフィッシング詐欺に気づいたら焦らず適切に対応しよう

フィッシング詐欺は、途中までの入力でも情報が相手に渡る可能性があり油断は禁物です。気づいた時点ですぐサイトを閉じ、ID・パスワード変更、警察や公的窓口への相談など早めに対応しましょう。

被害を予防するには、メール・SMSのURLにはアクセスしないのが重要なポイントです。パスワードの定期的な変更や、多要素認証(MFA)の設定なども効果的な予防策になります。困ったら一人で抱え込まず、必要に応じて専門家の力を借りるようにしましょう。

「でじすけ」では、社会福祉士・SPREAD情報セキュリティマイスターの資格をもつスタッフが、フィッシング詐欺を含めた詐欺対策の支援をおこなっています。

個人・集団の講座どちらにも対応しておりますので、以下のボタンよりお気軽にご連絡ください。