高齢者は冬も脱水に注意しよう!普段からできる脱水の予防法を紹介
2023年12月28日
高齢者の健康のためには、脱水症状に陥らないよう、こまめな水分補給が重要です。
汗をかきやすい夏だけでなく、空気が乾燥する冬も脱水に気をつけましょう。
今回は、高齢者が冬も脱水に注意すべき理由や、高齢者が脱水になりやすい理由、脱水の予防法を解説します。
親御さまが水分不足なのではないかと心配している方、高齢者にうまく水分補給してもらう方法を探している方は、ぜひ参考にしてください。
なお、この記事は岩手県奥州市で介護保険外(自費)サービスを提供しているSOCIARAS(ソーシャラス)が解説します。
ソーシャラスの訪問型見守りサービスは、親御さまが食事や水分を摂れているか、暮らしで困ったことはないかなど、日々の様子を見守り、報告するサービスです。
奥州市に離れて暮らす親御さまがいる方は、ぜひソーシャラスの見守りサービスを活用して、親御さまの健やかな生活のサポートにお役立てください。
冬も脱水に注意すべき理由
「脱水に気をつけて」というと夏の話のように思われますが、実は冬も空気の乾燥による脱水に注意が必要です。
体内の水分は、主に汗や尿、便で体外に排出されますが、皮膚や呼気からも蒸発しており、これを「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といいます。
冬は空気が乾燥していることに加え、暖房の使用により湿度が下がることで不感蒸泄が盛んになり、気づかぬうちに脱水に陥ってしまうおそれがあります。
人体のほぼ半分は水分が占めており、成人は体の約60%、高齢者では約50%が水分です。
体内の水分を5%失うと脱水症状や熱中症に、10%失うと筋肉のけいれんや循環不全が起こり、20%失うことで死に至ります。
(参照:健康のため水を飲もう講座)
脱水は、中高年の脳梗塞や心筋梗塞のリスク要因の一つでもあるため、のどが渇いたと感じにくい冬でも、脱水には十分注意しましょう。
高齢者が脱水になりやすい4つの理由
高齢者が脱水になりやすいのには、以下のような理由があります。
- 体内の水分量が減っている
- 内蔵機能が低下している
- のどの渇きに気づきにくい
- トイレを気にして水分補給を避ける
一つずつ詳しくみていきましょう。
体内の水分量が減っている
成人は体内の約60%が水分であるのに対し、高齢者は約50%まで水分量が減ります。
人体で体液を蓄積する役割は筋肉が担っていますが、高齢者は筋力が低下し筋肉量が減るため、水分量も減ると考えられています。
また、食欲が落ちたり、食べ物や飲み物を飲み込みにくくなる嚥下障害が起きたりすることで、水分の摂取量が減ることも、体内の水分量減少の原因の一つです。
内蔵機能が低下している
高齢になると、内臓機能、特に腎臓の機能低下から、体内の水分量をコントロールしにくくなります。
腎臓の機能低下により、体内の塩分濃度を適切に調整できなくなり、脱水に陥るリスクが高まるのです。
のどの渇きに気づきにくい
高齢者は感覚機能が低下し、のどの渇きに気づきにくくなります。
実際は、のどの渇きに気づいていないだけで、尿や汗で水分が排出されているため、やはりこまめな水分補給は必須です。
また、認知症を発症している高齢者は、飲み物を飲んだかどうかを忘れてしまい、長時間何も飲まないまま過ごしてしまうおそれもあります。
トイレを気にして水分補給を避ける
のどの渇きに気づいていても、水分を摂るとトイレが近くなることを気にして水分補給を我慢してしまう高齢者もいるでしょう。
歩行に不安があってトイレまで自由に行けなかったり、オムツをしていたりなど、介護を受ける高齢者の中には、水分補給を我慢する人もいるため、トイレ問題の解決が適切な水分補給につながります。
普段の生活でできる高齢者の脱水の予防法4選
高齢者の脱水を予防する第一の方法は、こまめな水分補給です。
しかし、常に高齢者に声を掛けられる場所にいる訳ではありませんし、声を掛けても飲んでくれない高齢者も少なくないでしょう。
そこで、以下のような対策をとることで、高齢者の脱水を予防できます。
- 1日に必要な水分量を把握する
- 湿度や温度を調節する
- 水分補給するタイミングを決め、声掛けする
- 好みの飲み物やフルーツ、ゼリーを用意する
一つずつポイントを解説します。
1日に必要な水分量を把握する
人の体を出入りしている水分の量は、1日に2.5Lです。
普通に生活しているだけで、尿や便で1.6L、呼吸や汗で0.9Lと合計2.5Lの水分が毎日失われています。
対して、水分の摂取量は、食事で1.0L、体内で作られる水が0.3Lであるため、不足分の1.2Lを飲み物で摂取しなければなりません。
日本人全体として、あとコップ2杯分の水分が足りていないといわれています。
特に、就寝中に気づかず汗をかいているため、「目覚めの1杯」と「寝る前の1杯」のあと2杯をプラスすることが勧められています。
(参照:健康のため水を飲もう講座)
室内の湿度を調節する
冬も脱水に注意が必要な理由は、空気が乾燥するためです。
体からの水分の蒸発を防ぐために、加湿器を使い室内の湿度を50~60%にキープしましょう。
湿度管理は、かぜやインフルエンザなどの感染症の予防にもつながります。
水分補給するタイミングを決め、声掛けする
こまめな水分補給のためには、のどが渇いたタイミングで飲むのではなく、あらかじめ水分を飲む時間を決めておくことをおすすめします。
コップ1杯(約200ml)の水分を、以下のようなタイミングで飲んでもらいましょう。
- 起床時
- 朝食時
- 10時
- 昼食時
- 15時
- 夕食時
- 寝る前
コップ1杯の水分を7回飲めば、1日に必要な水分量の1.2Lを上回ることができます。
親御さまと離れて暮らしている方におすすめなのが、見守り機能のある電気ポットです。
給湯した時間をメールで知らせてくれるため、離れていても親御さまがいつお茶を飲んだか把握できます。温かいお茶を自分で入れて飲む親御さまに最適です。
好みの飲み物やフルーツ、ゼリーを用意する
水分補給は、水にこだわる必要はありません。お茶が好きな高齢者には、緑茶や麦茶、ウーロン茶などから好みのお茶を用意してあげるとよいでしょう。
健康面で糖分の摂り過ぎが問題でないなら、ジュースやスポーツドリンクでも水分やミネラルの補給になります。
また、自分でお湯を沸かしてお茶を入れることが難しい高齢者には、500mlのペットボトルを常備しておきましょう。
ペットボトルであれば量がわかりやすいため、「今日1日で2本と少し飲もうね」と声掛けしやすい点もメリットです。
高齢者の水分補給の見守りもソーシャラスにお任せください!
冬は空気が乾燥しており、皮膚や呼気から体内の水分が蒸発する不感蒸泄で体内の水分が失われやすくなります。
高齢者はのどの渇きを感じにくく、トイレが近くなることを気にして水分補給を避ける方もいるため、こまめな水分補給をうながす声掛けが重要です。
当社・ソーシャラスは、岩手県奥州市で高齢者に向けて介護保険外(自費)サービスを提供しています。
ソーシャラスの「見守りサービス」は、高齢者宅にスタッフが訪問し、水分補給や食事の様子、薬を服用できているかなど、親御さまの様子を確認します。
訪問の結果は、詳細にメールで報告いたしますので、離れて暮らすお子さまも親御さまの様子を把握できます。
- 料金:1回2,000円
- 時間:30分~1時間
- 訪問頻度:ご相談(毎日、3日に1回、週1回、月1回など)
- 訪問エリア:奥州市内
- 出張料金:当社事業所より10km未満無料、10km以上200円、20km以上500円
奥州市に一人暮らしの親御さまがいる方、親御さまが水分をきちんと摂れているか心配な方は、ソーシャラスの見守りサービスで親御さまの健やかな生活をサポートしませんか。
以下のメールフォーム、またはお電話からお気軽にお問い合わせください。