高齢者の見守りには見守りグッズがおすすめ!各タイプの特徴を紹介
2023年8月4日
「一人暮らしの親が、最近うっかりが増えてきたみたいで心配…」
「頻繁に家には帰れないけれど、元気に暮らしているか確認する方法はないかな」
通信技術が向上している昨今、離れて暮らす高齢の親御さまの様子を把握できる「見守りグッズ」が進化しています。
見守りカメラは見張られているという抵抗感を感じる高齢者でも、冷蔵庫の開閉や照明のオンオフで安否確認ができる見守りグッズなら、抵抗感を感じずに使ってくれるかもしれません。
この記事では、高齢者向け見守りグッズの種類やそれぞれの特徴、選び方のポイントを解説します。
おすすめの見守りグッズをタイプ別に7つ紹介しますので、親御さまの生活スタイルにあった見守りグッズを見つける参考にしてください。
なお、この記事は奥州市で高齢者の見守りサービスや生活支援サービス、福祉タクシー事業を行っているSOCIARAS(ソーシャラス)が解説します。
SOCIARASは、社会的に孤立しがちな高齢者の困りごとを解決し、外出手段となったり、ヘルパーがお相手したりすることで、社会的孤立を解消する取り組みを行っています。
奥州市近辺で一人暮らしをされている高齢の親御さまの見守りサポートをいたしますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
高齢者の見守りグッズを使うメリット
高齢の親と離れて暮らしていると、健康に過ごしているかいつも心配しているという方も少なくありません。
近年はIoT機器が進化し、カメラやセンサーなどの見守りグッズから家族のスマートフォンに通知が届き、遠隔で見守りができるようになりました。
このような見守りグッズで、離れて住む親を見守ることのメリットは主に以下の3点です。
安否確認ができる
見守りグッズは、一定時間ポットを使わなかったり、センサーが人の動きを感知しなかったりすると、見守る家族のスマートフォンに通知が来るタイプの機器です。
ポットや冷蔵庫など、生活に必要不可欠な家電を使わない状態が続くということは、急病で倒れていたり、外出から帰っていなかったりする可能性があります。
見守りグッズを使うと、お茶を飲む、トイレに行くなどの日常生活のシグナルを確認でき、わざとらしくなく高齢者の安否確認が可能です。
自然に見守りができる
センサーによる見守りグッズは、カメラと異なり高齢者の生活をそっと見守れます。
リビングに見守りカメラを置くと、どうしても圧迫感や監視されている感じを抱きやすいですが、普段使う家電製品の使用状況なら、見られているという感覚になりにくいでしょう。
見守りグッズを使うことで、高齢者の普段どおりの生活を知ることができます。
生活リズムを把握できる
見守りグッズのもうひとつのメリットは、高齢者の生活リズムを把握できる点です。
高齢者の生活リズムを崩さない自然な見守りは、高齢者に負担をかけることなく、離れて住む家族に安心を与えてくれます。
具体的には、テレビの電源オンオフや証明のリモコンの使用状況などを検知し、スマートフォンアプリで確認できる見守りグッズがあります。
過去のデータと比較できる機能があるものなら、「最近、テレビを観ている時間が長い」「今日はずいぶん早く寝たみたい」など、生活リズムの変化にも容易に気づけるでしょう。
高齢者の見守りグッズの種類と特徴
高齢者向けの見守りグッズには、さまざまな種類があります。
代表的なものをまとめると、以下のように分類できます。
- 見守りカメラ
- ロボット型カメラ
- 電気ポット
- センサー付き冷蔵庫
- センサー付き電球
- 後付けセンサー
- 人感センサー
ひとつずつ特徴をみていきましょう。
見守りカメラ
見守りカメラは、高齢者のみならず赤ちゃんや子どもを見守るときにも使われます。
カメラでリビングや玄関を撮影し、映像をリアルタイムで見られるため、高齢者本人だけでなく家の中の異変にも気づける点が特徴です。
動体検知機能付きのカメラを玄関近くに置けば、高齢者の外出タイミングの把握も可能です。
ただし、カメラだと「見張られている」と抵抗感を抱く高齢者も多いため、見守りカメラを使う際は了解を得てからにしましょう。
ロボット型カメラ
画面に可愛い顔が表示されるロボット型カメラは、簡単な受け答えができるものもあり、一般的な見守りカメラより高齢者の抵抗感が薄れる場合があります。
中には、テレビ電話機能がついているものもあり、スマートフォンを持っていない高齢者とも簡単にテレビ電話が可能です。
電気ポット
電気ポットでの見守りは、日常的に使うポットの利用状況を感知するシステムであるため、高齢者の生活を邪魔せず自然に見守れる点が特徴です。
1日数回、設定した時間にポットの使用履歴がメールで届きます。
ポット自体に通信機能が備わっているため、高齢者宅にインターネット環境がなくても使える点もメリットです。
センサー付き冷蔵庫
冷蔵庫を開閉することで、見守る家族のスマートフォンに通知が届く機能を持った冷蔵庫があります。
このような冷蔵庫は、見守り機能の使用にあたって高齢者宅にインターネット環境(Wi-Fi)が必要な場合が多いです。
また、冷蔵庫自体を買い替える必要があるため、費用が高額である点もデメリットといえるでしょう。
電球
現在使っている電球を見守り機能付きの電球に替えることで、電気のオンオフを感知でき、手軽に見守りができます。
一定時間点灯・消灯の操作がないと、見守る家族のスマートフォンに通知が届く仕組みです。
カメラのように見張られている感覚を感じにくく、比較的価格が安い点もメリットです。
後付けセンサー
テレビや冷蔵庫に後付けでセンサーを設置し、見守りができるグッズもあります。
テレビリモコンやテレビ本体にセンサーを取り付け、テレビのオンオフを感知し、長時間操作がない場合に見守る家族に通知が届きます。
また、冷蔵庫本体にセンサーを取り付け、開け閉めを感知するタイプの製品も人気です。
冷蔵庫に取り付けるだけなので、買い替えの必要がなく、安価で見守りを始められます。
人感センサー
廊下やトイレの壁に、人の動きを感知するセンサーを取り付けるタイプの見守り方法です。
一定時間、動きを感知しない場合や、反対に動きを検知した場合に通知が届くように設定できます。
家の中のいくつかの場所に人感センサーを設置し、通る頻度に応じて通知のパターンを変えるとよいでしょう。
多くの場合は、人感センサーだけでは機能せず、インターネット環境と通信機能を備えた装置が別途必要です。
高齢者の見守りグッズの選び方
高齢者の見守りグッズは、さまざまなタイプ・製品があり、選ぶのに迷ってしまう方も多いことと思います。
ここでは、高齢者の見守りグッズを選ぶときのポイントを解説します。
本人は同意しているか
高齢者を見守るときは、本人が見守られることを受け入れているかが重要です。
見守る家族は、高齢者が元気で生活していると確認でき安心につながりますが、高齢者の中には「見張られている」と抵抗感を抱く方もいるでしょう。
高齢者に知られないように見守りグッズを取り付けた場合、親子関係がギクシャクする可能性も考えられます。
見守りグッズを導入する際は、高齢者本人に説明し、同意を得たうえで取り付けましょう。
インターネット環境が必要か
高齢者の家には、インターネット環境がないことも珍しくありません。
インターネット環境がない場合は、機器自体に通信機能が内蔵されている製品を選ぶのがおすすめです。
インターネット環境がある家庭でも、見守りグッズとWi-Fiをつなげる設定や、見守る家族のスマートフォンとつなげる設定などが必要です。
なるべく初期設定が簡単なものを選びましょう。
費用は高額すぎないか
見守りグッズは、製品の購入時以外にも、通信費などで月額料金がかかる場合が多いです。
本体料金だけでなく、月々払うことになる月額料金もきちんと確認してから購入しましょう。
また、見守りグッズに介護保険は適用されないため全額自己負担です。
見守るのは誰か・駆けつけサービスがあるか
今回紹介する見守りグッズは、見守る家族に通知が届く仕組みの製品が多いですが、中にはセキュリティ会社に通知が届くサービスもあります。
このような見守りサービスは、グッズを用いて家族が見守る場合より高額なケースが多いです。
しかし、異常を感知したらセキュリティ会社のスタッフがすぐに駆けつけてくれるなど、手厚いサービスが魅力です。
「最近、火を消し忘れることがあるみたい」など、グッズでの見守りに不安を覚えた場合は、見守り・駆けつけサービスを契約するのもひとつの方法かもしれません。
おすすめの高齢者の見守りグッズ7選
ここまで、高齢者向けの見守りグッズの種類や選び方を解説してきました。
高齢者の見守りには、抵抗感を持たれない自然さが重要です。
ここでは、高齢者の普段の生活に溶け込みやすい見守りグッズを以下の7つ紹介します。
- HalloLight(ハローライト)
- みまもりホットライン iポット
- 見守りロボット ユピ坊
- 人感センサー
- 見守りシステム みるモニ
- まもりこ
- みまもり電池
それぞれの特徴やインターネット環境の要・不要、料金などをみていきましょう。
【電球】HalloLight(ハローライト)
HalloLightは、SIMを内蔵し、電源のオンオフを知らせることができるLED電球です。
今お使いの電球と交換するだけで、工事不要ですぐに使い始められます。
トイレや廊下、階段など、1日1回以上は必ず照明をつける箇所の電球として使用するとよいでしょう。
24時間点灯や消灯の操作がない場合に、登録しているLINEやメールアドレスに通知が届く仕組みです。
通知先のLINEアカウントは1つ、メールアドレスは5つまで登録できるため、兄弟姉妹など複数人で見守りができます。
インターネット環境 | 不要 |
料金 | 本体:10,780円(税込)~ 月額料金:495円(税込) |
【電気ポット】象印 みまもりホットライン iポット
みまもりホットライン iポットは、通信機能を備えた電気ポットで高齢者の生活を見守れる象印のサービスです。
iポットは、以下のような使用状況を検知できます。
- 電源投入
- 給湯
- 外出
- 空だき
iポットの使用状況は、見守る家族に1日3回メールで報告されます。
また、高齢者の様子がとくに気になるときは、定期メールを待たずに最新の情報を簡単に呼び出すことも可能です。
メールアドレスは3つまで無料で登録できるため、複数人で見守りができます。
iポットの「ホームページサービス」では、直近1週間のポット使用状況をグラフで表示したり、指定した2日間を比較表示したりでき、生活リズムの変化を把握できます。
iポットには通信機能が搭載されているため、インターネット環境はいりません。
本体はレンタルですが、新品が届くので安心です。
インターネット環境 | 不要 |
料金 | 本体:5,500円(税込) 月額料金:3,300円(税込) |
【ロボット型カメラ】ユピテル 見守りロボット ユピ坊
見守りロボット ユピ坊は、無線通信機器メーカーのユピテルが販売している、スマートフォンで操作できる見守りロボットです。
可愛らしい瞳が画面に表示されるため、カメラの無機質な印象を和らげられます。
人感センサーを内蔵しており、範囲内で一定時間人の動きを検知しない場合、見守る家族のスマートフォンに通知を届けられます。
スマートフォンは最大5台まで登録可能です。
動きを検出すると通知が届く防犯モードも搭載しており、留守中の不審者の侵入や、高齢者の帰宅や外出も検知できます。
ユピ坊はちょっとしたおしゃべりができ、登録した名前で呼びかけてくれる機能もあるため、高齢者も好感を抱きやすいでしょう。
ユピ坊の使用には、無線LAN(Wi-Fi)が必要ですが、買い切り型で月額料金などはかからない点がポイントです。
インターネット環境 | 要 |
料金 | 69,300円(税込) |
【人感センサー】パナソニック 人感センサー KX-HJS200-W
パナソニックの人感センサーは、人の動きを赤外線による温度変化で検知します。
センサーが反応したときだけでなく、反応しなかった場合も通知でき、高齢者が倒れて動けない緊急時に気づくことができます。
センサーの複数使いも可能であるため、以下のような使い分けが可能です。
- トイレ近くに設置し、一定時間反応がない場合に通知する
- 玄関近くに設置し、反応がある場合に通知する(外出が把握できる)
スマートフォンへの通知は、設定した時間にまとめて受け取ることもできます。
こちらの人感センサーは、別売のホームユニットと無線通信で通知を送るシステムであるため、ホームユニットも購入する必要があります。
また、ホームユニットと見守る家族のスマートフォンをつなぐために無線LAN(Wi-Fi)環境も必要です。
インターネット環境 | 要 |
料金 | 人感センサー:約5,000円 ホームユニット:約10,000円 |
【テレビセンサー】見守りシステム みるモニ
みるモニはテレビの電源オンオフを記録したり、人感センサーで人の動きを検知したりなど多機能な見守りシステムです。
みるモニには、以下のような見守り機能があります。
- テレビの電源状態を検出
- 人感センサーによる動体検知
- 温湿度センサーで熱中症の危険性を判断、テレビにメッセージを表示
- 緊急ボタンで見守る家族に緊急通知を発信
- スマートフォンからテレビに任意のメッセージを表示
記録はクラウドに保存され、見守る家族がスマートフォンで確認できます。
見守り用の専用アプリは複数人がダウンロードでき、兄弟姉妹での見守りにも最適です。
スマートフォンの操作で、「薬の時間だよ。飲み忘れないようにね」など自由なメッセージを表示する機能があります。
高齢者側は、緊急ボタンを短く押すことでメッセージに応答できます。
みるモニには通信回線が内蔵されているため、インターネット環境や特別な工事は必要ありません。
テレビとみるモニをHDMIケーブルでつなぐだけで使用できます。
月額料金のみで、本体費用などは不要です。
インターネット環境 | 不要 |
料金 | 月額料金:2,860円(税込) |
【冷蔵庫センサー】ネコリコ まもりこ
まもりこは、今お使いの冷蔵庫に後付けできる見守りセンサーです。
まもりこをコンセントにつなぎ、冷蔵庫の側面に貼り付けたり、上部に置いたりするだけで冷蔵庫の開閉を検知できます。
一定時間冷蔵庫の開閉がない場合を異常と判断し、異常時のみスマートフォンアプリに通知が届く仕組みです。
冷蔵庫の開け閉めしか検知しないため、高齢者のプライバシーに配慮した見守りができる点が特徴です。
アプリでは、過去3か月分の冷蔵庫の開閉日時と、開閉したときの温度と湿度を確認できます。
まもりこは何人で見守っても追加料金はかかりません。
また、まもりこ本体に通信機能が内蔵されており、インターネット環境は必要なく、冷蔵庫に設置するだけなので工事も必要ありません。
インターネット環境 | 不要 |
料金 | 本体:13,200円(税込) 月額料金:550円(税込) |
【電池ケース】MaBeee みまもり電池
MaBeeeのみまもり電池は、いつも使っている家電に通常の電池のように装着することで見守りができる単3電池ケース型デバイスです。
例えば、以下のような家電にセットして使用状況を検知できます。
- 照明のリモコン
- テレビのリモコン
- エアコンのリモコン
- 温水洗浄便座のスイッチ
このほかにも、単3電池を使う家電なら多くのものにセットできる汎用性の高さが特徴です。
見守る家族はスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、グラフ化された生活リズムを確認できます。
1契約につき、最大5名まで見守りユーザーを招待可能です。
ただし、みまもり電池からクラウドにデータを送信するには、スマートフォンとのBluetooth接続が必要であるため、高齢者もスマートフォンを持っている必要があります。
インターネット環境 | 高齢者もスマートフォンが必要 |
料金 | 本体:3,278円(税込) 月額料金:1,078円(税込) |
訪問型見守りサービスもおすすめ
見守りグッズは、ある程度自立した生活ができる高齢者が対象です。
「センサーや電話では、親の様子が詳しく分からない」「忙しくて実家に帰れずなかなか顔を見られない」という方には、訪問型見守りサービスもおすすめです。
スタッフが定期的にお宅を訪問する見守りサービスなら、顔色や歩き方など高齢者のさまざまな変化に気づくことができ、話し相手にもなれます。
家にこもりがちな高齢者にとって、他者との会話はよいリフレッシュになるでしょう。
訪問した内容は、スタッフが詳細にメールなどで報告するため、離れて暮らしていても親御さまの様子を把握でき、安心につながります。
離れて暮らす親の見守りは、グッズと併用して訪問型サービスも
遠くに住む高齢の親の見守りには、グッズの活用がおすすめです。
ポットや冷蔵庫、電球などにセンサーを付ける見守りグッズは、さりげなく安否確認ができたり、生活リズムを把握できたりする点がメリットです。
高齢者宅にはインターネット環境がない場合も多いため、グッズ自体に通信機能が内蔵されているものを選ぶとよいでしょう。
グッズだけでは分からない顔色や歩き方などの様子を詳しく知りたい方は、訪問型見守りサービスを利用するのもひとつの方法です。
奥州市で訪問型見守りサービスを提供しているSOCIARASは、離れて暮らすご家族に代わり、ヘルパー資格を有したスタッフがお宅へ訪問します。
親御さまが「きちんと食事をとっているか」「薬は飲めているか」などの心配ごとを、あなたの代わりに確認し、見守り内容をメールで詳細に報告いたします。
訪問の頻度は、毎日・3日に1回・毎週など、ご相談内容に応じて自由にプランを作成可能です。
SOCIARASの訪問型見守りサービスの詳細は、以下のとおりです。
- 対応エリア:奥州市と金ヶ崎町、周辺自治体も対応可能
- 料金:1回30分~1時間、2,000円
生活のちょっとした困りごとを解決する10分ワンコイン(500円)の生活支援サービスも行っております。
生活支援サービスでは、各種電化製品の初期設定や電球の交換なども対応しておりますので、「見守りグッズがうまく作動しないけれど、忙しくて実家に帰れない」というときにもお気軽にご相談ください。
見守りグッズや訪問型サービスを活用することは、離れていても親御さまを見守れる安心感につながります。
奥州市周辺に高齢の親御さまがいる方は、SOCIARASまでぜひお気軽にお問い合わせください。